戸山学校は、明治6年(1873)から終戦まで陸軍の兵学校であり、この学校で軍楽教育が行われ
 ここで組織された軍楽隊が陸軍戸山学校軍楽隊である。

 軍楽隊とは、軍隊に属する音楽隊として戦場での信号伝達、兵士の士気の鼓舞や慰安のための
 演奏、儀礼などでの奏楽などを担うもので、帝国陸軍では当時の楽長は、第11代・軍楽大尉であ
 る辻順治氏(昭和2年5月8日〜7年7月1日)で、多くの学校の校歌を作曲している。

 本校は、戸山学校軍楽隊が作曲しているが、具体的な作曲者は残念ながら不明である。


 渋谷金丸氏は、大正13年3月31日から昭和5年7月20日まで本校に在職しており、担当教科は
 「国語」であった。
 その後和歌山紀北農林に転勤し、まもなく亡くなられたというが、残念ながら詳しい資料が残って
 いない。

作詞・渋谷金丸氏
作曲・陸軍戸山学校軍楽隊
群馬県立勢多農林高等学校校歌
作詞 渋谷金丸
作曲 戸山学校
一 天をさえぎる赤城嶺の

  朝日に映ゆる姿こそ

  我らの高き理想なれ

  水上清き大利根の

  永久に絶えせぬ流れこそ

  我らの遠き希望なれ



三 瑞穂の国の中堅を

  目ざして進む我らには

  愛撫の風に育くまれ

  伸び行く早苗そのままに

  恵の光夏の雨

  やがては秋の実りあり

二 煙塵遠き麗峰の

  演習林に憩いては

  雲間の榛名仰ぎ見る

  夜は鍋割に月すみて

  心は高く身は清し

  学びの庭は広きかな



四 祖国の力充すべく

  祖国の富を増さん為

  ここに集える若人よ

  我が先人の興したる

  勤労の美風とこしえに

  輝やかさなん諸共に